新入生へ向けたプロジェクト #04 ―大学生として身につけておきたいこと

こんにちは,わっきーです。

この頃ようやくコートを着ずに外出できる気温になってきましたね! 春!!やったー!

わたしはといえば,春期休暇中に普通自動車免許の取得や情報処理試験の勉強をしているので非常に忙しい時期です。

 

そしてなにより新入生のみなさんにとっても,この時期は引っ越しやら友人との外出やらで忙しいと存じます。
そのような限られた時間の中でも,「ほかのヒトより大学でアドバンテージを得たい!」といった願いを持つ方も多いと思います。
わたし自身も大学受験に失敗したという経験から,上記のような願望をもつようになりました(;’∀’)

不純な動機ですが,今回は目的ではなく手段についてのご紹介なので気にしない!

 

……という導入をしようかと思っていました。

申し訳ないですorz
記事をあたためすぎて,気が付けば「新入生」という言葉が薄れてきているっ!

 

 

それはさておき,今回は以前ご紹介した記事に引き続き,新入生へ向けたプロジェクトとして「大学生として身につけておきたいこと」と題しまして,新入生が充実した大学生活をおくるためにしておくべき準備をわたくしの主観を基にご紹介させていただきます。

すこし難しい(?)内容が混じってくるので,記事を読んでいる途中に「うわーwなんだこれwww」,「意識高っwドン引きっすわww」という感情が湧き上がってくるかもしれません。。。
その際にはブラウザバックしたのちに窓を開けて換気し,適度な休憩をとりつつバランスのよい食事を摂ってください。
おそらく,高校生時代の自分であれば絶対この内容に拒否反応を起こす…………

 


 

みなさんは初等学校から高等学校までの学習方法や学習に対する姿勢,求める能力など,ある程度把握しているかと存じます。
思考の整理学(ちくま文庫,1986)という有名な本の冒頭には,高等教育までを「グライダー飛行」,そして大学教育を「飛行機」としてお話を進めています。
グライダーは風に乗って飛び,飛行機は自らのエンジンで飛行するということを,あてはめているのですね。

では大学はどうでしょうか?

 

これも多くの方がご指摘するとおり,大学で求められる(必要となる)学習態度や能力は,高校のそれとはけっこう異なります。

具体的になにが異なるかを以下に示します。(とりあえず主要と思われるものを列挙)

 

1.行動をともなう主体性

2.論理的思考力(批判的思考力)

3.コミュニケーション能力

……ですかね。(主観的意見なのであしからず)
各項目は完全に独立しているわけではなく,それぞれがある程度結びついています。

 

それでは,1~3までを挙げたその理由と項目の説明を自身の経験を交えながら以下に書いていきます!

 


 

まずは1.行動をともなう主体性について。

これについては,高校時代にボランティア活動やリーダー活動などに参加している方は有利でしょう。
ただし,高校と大学でのそれとは異なる点がいくつかります。

 

わたしが考える,学生活動における両者間の最も大きな相違点は「環境」と「規模」です。
いくつかの例外はあるとしても,やはりチームですので議論がおこなえる場所は必要です。(龍谷大学 瀬田キャンパスでいうナレッジコモンズなどですね)
高校ではそのような用途での施設はあまり見かけませんね。とくに私立以外の高校は環境の制約が大きいでしょう。

 

そして,規模についても数人ほどのチームもあれば,他大学を巻き込むほど大きな学生活動チームがあります。
われわれNoTiTiaは昨年に発足したばかりですが,すでに8名の在学生メンバーで構成されており,活動範囲も学内にとどまりません。
周辺地域との連携もおこなっています。(たとえば2017年度のde愛ひろばの広報要員など)

上記は主に学生活動についてお話ししました。
おそらく多くの方が「学生の主体性」という言葉を聞いて思いつくことです。

 

ですが,そこまで限定しなくても主体性を活かせる場面はあります。
大学は早期インターンシップや海外研修など,機会そのものの「数」がたくさん用意されているので,その機会に気づくアンテナを張ることも重要でしょうね!!(そのアンテナを張るために主体性が必要になったり……)
ほかにも,授業外で自分の興味のある分野の研究室を見学したり,図書館や各種設備を利用しての独学などなど!

とくに教員の方はその道のプロフェッショナル(研究者)ですので,お話を聞ける機会は大学を除いてたいへん貴重でしょう。

このように大学では主体性を活かせる機会が数多くあるので,主体性をもつということを意識しておいて損することはほとんどないでしょう。

 


 

次に2.論理的思考力(批判的思考力)についてです。

 

なんとなく想像できるとおり,「あなたは論理的ですね」という言葉はたいていポジティブなものとして捉えられます。
逆に「もっと論理的に説明してください」といわれるとネガティブな言葉として受け取ります。

 

さて……1.でもすこし触れたように,大学ではチーム,つまり組織として動く機会が今までよりグッと多くなります。主体性をもって行動していくとなおさらです。
もちろん記事を閲覧してくださっている方のほとんどが現在までにグループワークなどで似たような経験をされてきたことと思います。
ですが,そのときにこのようなモヤモヤを感じたことはないでしょうか?

 

 

 

「話が簡潔にまとまらない」
「目的とまったく関係のない方向に議論が進んでいる」
「議論していたら白熱して,途中からケンカになってしまう」
「みんなのアイデアをきれいにまとめることができない」..

 

……あるあるですね(*´з`)
もちろんさまざまな原因の結果として上記のようなモヤモヤが発生するのでしょうが,その要因のひとつとして「論理的思考力の欠如」が挙げられます。
ここでいう「論理」とは記号論理学(数学: 集合)と実際の文章(国語: 現代文)の融合と考えていただければと思います。

思い出してみればそうなのですが,高等教育を終えるまでに論理的思考を具体的に,直接で学んでいるということは,わたしの場合はありませんでした。

 

詳しいことはあまりいいません……!
つまるところ,論理的であるということは

 

ⅰ.理由の有無を常に考える

ⅱ.理由から結論を導き出せるかを考える(※推論)

ⅲ.そもそも理由が正しいのかを検討する

ということにほかなりません。

※ⅱのプロセスについて少しだけ詳しくいえば,推論は演繹と帰納に分けられ,演繹は前提から必ず導き出せる場合であり,帰納は必ずは導き出せない場合に事実(事柄)を取り上げて,その推論の妥当性を検討します。日常生活では帰納法(飛躍)をよく利用するので,ぜひ調べてみてください。

 

 

上記のことができると,最初にいったモヤモヤが起こりにくくなりますし,大学でもたいへん大きなアドバンテージとなり得るでしょう。
グループワークなどに限らず,レポートを自己添削する際にもたいへん有効です!
とくに詭弁(誤謬)について知っておくと,説得力のある生産的な議論につなげることができます。

そして大学において論理的思考を身につける方法は,そういった内容の講義を履修するといったことや,書籍などで独学をすることなどが主です。

おすすめの書籍は「詭弁論理学(中公新書,1976)」です。
理論的なことを,例を挙げつつ,わかりやすく説明されています。
最近読んだ本の中でとくにお気に入りです♪

 


 

そして3.コミュニケーション能力について。

コミュニケーション能力といっても,ここでご説明したいことは友人とワイワイ楽しくする……
などといった能力ではなく,

①事務的なやりとり

②自らが考えた内容の伝達

といったことを上手におこなう能力です。

 

では,コミュ力を身につけるためにはどうすればよいか……

 

ここまでじっくり記事をご覧になった方はすでにおわかりいただけたかもしれません。
そうです,ここでいうコミュ力は先ほどの2.論理的思考力(批判的思考力)を身につけていただくと大きく進歩します!

つまるところ,論理的思考ができるヒトは数ある情報の中からより必要なものをいくつか取り出し,情報を適切に,わかりやすく処理する(抽象化する)ことができるのです。
抽象化するということは飛躍するということにほかなりません。その飛躍を適切な程度に抑えておく能力こそ,論理的思考力なのです。
結果として,面と向かって話す際にも適切な情報量を相手に送ることができます。
とりあえず知っている情報をたくさん投げかけても,相手の処理が追いつきませんしね。

 

 

もちろん,これだけで上記の①, ②といったことを達成することはできません。あくまで論理的思考力は伝える「内容」に対してのアプローチです。

それではほかに何が挙げられるか。
これは私の経験則に基づくことですが,アイコンタクトはコミュ力を構成する大きなキーワードであると考えています。

私はコンビニバイトをしているのですが,重要な事柄を伝える際には適切な発声スピードが大切です。
マシンガンのように次から次へ情報を流そうとしても,向こうの理解が追いつきません。いくら自分で情報を抽象化できていても,伝え方が不適切であれば相手は理解しにくいでしょう。

そこでアイコンタクトです。
アイコンタクトは相手の目を見るので,あいづちなどの顔の動きがわかります。

そうです。その顔の動きを見て話すスピードを調節するのです。
顔の動きだけで,本当に理解できているかどうかを確実に知ることはできませんが,参考程度にはなるでしょう。

 

以上のような「伝え方」意識することで,より円滑なコミュニケーションが可能になると私は考えています。

 


 

非常に長い記事となりましたが,いかがでしたでしょうか?
私はみなさんの大学生活がより充実したものとなることを願っています(*’ω’*)

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